エアサイクルの家

自然体だから気持ちいい

モクゾーでは、2013年より「エアサイクルの家」の取り扱いを開始いたしました。

「エアサイクルの家」は、私たちの住宅に対する考え方に非常に近いものがあります。それは、「住宅にとって良いものを取り入れる」「空気を循環させる」ことであり、「木にこだわる」ことです。
こちらのページでは、「エアサイクルの家」の優れた点、仕組みを大まかに説明いたします。

従来の「木の家」と合わせて、「エアサイクルの家」をよろしくお願い申しあげます。

呼吸しながら湿度と湿気を調節します。

暮らしやすい家って、どんな家?

寒い冬の朝でも子供たちが裸足で駆け回り、抜き抜けのリビングに家族が集まってくる。うだるような夏の日も、エアコンに頼りっぱなしにならずに気持ちよく過ごせる…。そんな伸びやかな家づくりの夢を描くならば、間取りやインテリア以外にも気をつけるポイントがあります。

それは、家の中の「温度」や「湿度」を心地よく保つこと。夏は強い日射による暑さをやわらげ、冬は底冷えを感じさせないようなつくりにします。部屋がじめじめしないよう、湿度を低く保つようにします。目には見えないけれど、このような気配りをした家の心地良さは誰もが感じ取ることでしょう。

エアサイクルの家は1984年、そんな家づくりを目指して生まれました。仕組みは単純。建物のまわりをしっかり断熱し、壁の中などの空気が自由に動くようにしています。

建物全体が呼吸しているようなつくりで、建物内の温度と湿度をほどよく調整します。|湿度が低いから、骨組みの木が腐ることなく長もちします。

また、エアサイクルは、最新式の設備や機械で"完全武装"する工法ではありません。

電気で動く設備や定期的なメンテナンスが必要な機械はなるべく使いません。|できるだけ自然のエネルギーを活用します。

建物の中の空気を動かす仕組みも、温度差という自然の力を利用したもの。昔ながらの知恵と最新の技術をミックスした"自然体"の工法、それがエアサイクルの家なのです。

夏涼しく、冬暖かい。断熱と空気の動きがもたらす快適環境。

ゆったりした吹き抜けのあるリビング。家族が集まる場所と子供部屋が一体になったワンルーム状の間取り。そんな家をつくろうとした時、ちょっぴり気になるのが冬の寒さやエアコン代ではないでしょうか。

エアサイクルの家が、なぜ暮らしやすいのか。それは、夏涼しく冬暖かい温熱環境を"家全体"にもたらすからです。部屋ごとの温度差が少なく、吹き抜けやワンルームのような大空間でも外気温の影響による温度変化を最少に抑えています。だから、むやみにエアコン代を食うこともありません。

ここで、家全体の温熱環境を整える仕組みをご説明しましょう。エアサイクルの家の秘訣は、「外張り断熱」と「空気を動かす仕組み」にあります。

外張り断熱とは、家の骨組みの外側を断熱材ですっぽりとくるみ込む方法です。断熱材によって夏は強い日射と熱い外気を、冬は冷え込んだ外気をそれぞれ遮断して、家の内部の温度を一定に保ちます。エアサイクル工法では、「エアサイクルボード」と呼ぶ断熱材を用いて、屋根や外壁を覆います。

もう1つ、エアサイクル工法で大切なのが空気を動かす仕組みです。

エアサイクル工法の壁の外張り断熱材にはダイヤ柄の溝があり、壁の内部でも空気が行き来するようになっています。また床下と小屋裏に開閉式の換気口を設けて、夏には手動スイッチで換気口を開けるようにしました。すると直射日光に照らされて熱くなった屋根裏の空気は上の換気口から逃げ、下の換気口から取り入れた外気や床下の空気など涼しい空気は上へ吸い上げられます。こうした空気の流れによって、屋根裏や壁の内部の熱がこもらないようにしているのです。

なお、この換気口は冬になると閉じるので外の冷たい空気は入ってきません。閉じ込められた空気は断熱材の役割を果たし、太陽の日射で得られた暖気を建物内にとどめます。

エアサイクルの仕組み|屋根遮熱断熱材「シャルーフ」・専用換気口「エアオープナー」・外張り断熱材「Cmボード」・オリジナル基礎工法「コラムベース」

木が長もちします。|乾燥しているから結露や劣化を防ぎます。

コラムベース基礎の施工風景。床下の風通しを確保している様子がよく分かります。

冬、窓まわりがべったりと結露したり、ジメジメした押し入れの奥にカビが生えてきたり。日常の暮らしを悩ますこれらの症状は、湿度の高さが原因となります。

それでも目に見える場所に発生した結露やカビは、発見しやすいのが救いとも言えます。もっと深刻なのは、壁の内部や床下のような普段は見えない場所。壁の内部や床下で湿度が高いとその内部で発生した結露が原因で、柱や土台といった骨組みの木が腐朽やシロアリの被害に遭い、ひどい場合にはボロボロになってしまいます。しかも日常生活では見えないため、建物が危険な状態になっていても放置したままになりがちです。

エアサイクル工法が「空気の流れ」を重視するのは、木の劣化を防ぐため。壁の内部や床下の空気が自由に動くようにしているので、湿気は拡散して乾燥状態を保ちます。骨組みの木もシロアリや腐朽の被害を受けず、建物は長もちするのです。

床下の空気を動かす「コラムベース基礎工法」

コラムベース基礎(左)は、ベタ基礎の上に円柱形の基礎を並べた工法です。最近の木造住宅に多く使われている布基礎(右)は床下空間が分断されるのに対し、コラムベース基礎の床下は連続した空間になっています。 昔の家と同じように床下の通気性が高く、木材を適切な乾燥状態に保ちます。

心も身体も健康に。|家全体が暖かく、カビ予防。

エアサイクルの家は、気持ちよいだけではなく、健康にとっても嬉しい点を備えているのが自慢です。

冬の住宅でよく危ないと言われることに、ヒートショックがあります。ヒートショックとは、たとえば夜、暖まったリビングから寒いお風呂やトイレへ移った時に体験する急激な温度変化。特にお年寄りの身体にかかる負担は無視できません。

その点、エアサイクルの家は家全体を断熱材で包み、しかも、少しでも温度差が生じると壁の中の空気が動いて全体を均一にしていこうとするので、場所によって温度に極端な差が生じません。人がいる部屋も廊下もある程度一定の気温を保ちますから、どなたでも安心して生活していただけます。

もう1つ最近気になるのは、カビやダニによるアレルギー性疾患です。

カビやダニは、湿度の高い場所を好みます。壁の中の通気性をきちんと確保せずに断熱性能だけを高めた家や、無防備な断熱施工を行った住宅では、結露が生じやすくなります。結露はカビの原因となり、カビはダニの栄養となってダニの増殖に結びついてしまいます。

そんなカビやダニを発生させないために大切なのは、家に湿気をこもらせないこと。エアサイクルの家は、床下や壁の中、小屋裏の空気が常に動いて内部を乾燥状態に保ちますから、カビ・ダニを予防しお子さまの健康を守ります。

自然の力を生かします。|昔の知恵を現代にアレンジ。

エアサイクルの家は、地球環境に配慮し、省エネルギーを考えたつくりになっています。

たとえば空気を流す仕組みには、自然の力を活用しています。夏、熱くなった屋根裏の空気を換気口から逃がし、床下の涼しい空気を壁内から屋根裏へと引き上げる動きは、熱い空気は上昇するという自然の原理を生かしたもの。機械や電気の力を借りていないので、余計なエネルギーを使いません。

また、エアサイクルで用いている機構はシンプルです。換気口を春に開いて、秋に閉じる。年に2回手動の動作を行うだけです。このように仕組みは単純であればあるほどメンテナンスいらずで、長もちもします。

できるだけ機械に頼らず、自然の力を生かそうとするエアサイクルの考え方には、昔の日本の家屋でつちかわれてきた知恵も反映されています。

かつて日本では、深い軒やひさしをもつ家が一般的でした。深い軒やひさしは、暑い夏に高い位置から照りつける強い日差しを遮り、涼しい陰を生み出します。また地面と建物の床面の間には、縁の下のような大きな隙間がありました。地面で冷やされた空気が床下空間を自由に行き来することで、建物の温度は下がり、床下も乾燥します。

ですからエアサイクルの家では、できるだけ大きな屋根をかけ、軒やひさしをつくるとともに、屋根でも熱をさえぎる工夫を取り入れています。また、床下にはコラムベース基礎工法を採用し、耐震性を確保しながらも束立工法のように通気性をしっかり確保します。このように昔の知恵を現代風にアレンジして、快適な家を目指します。

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エアサイクルの仕組み|夏と冬の空気の流れ

エアサイクルシステムには、室内に「夏」「冬」の切り替えスイッチがあります。

これは換気口の開け閉めをするスイッチになります。スイッチの切り替えをして、「夏」と「冬」のエアサイクルの役割の違いを見比べてみてください。

エアサイクルの仕組み|熱の特性を生かす

熱は高い方から低い方へ流れる

熱の正体は分子の運動エネルギーであり、この大小で熱の高低が決まります。エネルギーの大きなものと、小さなものが触れ合うと、大きい方はエネルギーを損失し、小さな方はエネルギーを取得します。結果として両者のエネルギーは平均化されますが、これは熱が高い方から低い方へ流れた事を意味します。熱は触れ合うと平均化しよう(同じ温度になろう)と働くわけです。

「エアサイクルの家」では、蓄熱(冷)体のコントロールはこの原理を利用し、自然に行われます。

熱の移動方法

熱の移動方法は下図の三つがあります。大抵の場合、三つの熱移動は同時に起っています。

熱の伝導

ろうそくの熱エネルギーが棒を通って手に伝わります。これが伝導による熱の移動です。熱の伝導は必ず物質を通して起こり、この速度が速ければ速い程、その物質の熱伝導性が高いことになります。

「エアサイクルの家」では、自然から採り入れた熱(冷)を、住空間を構成する様々な物質に伝え(伝導)、家全体の温度をコントロールしています。

熱の対流

障害物があるにも関わらず手は熱を感じます。このように熱エネルギーが気流にのって伝わることを熱の対流と言います。対流は気体・液体を通して起こります。

「エアサイクルの家」は、太陽熱や暖房機器で暖められた空気を、壁内通気層を利用して動かしていますが、これは対流による熱の移動です。

熱の放射(輻射)

物体を通さず、しかも対流が起こっていない位置でも手はろうそくの熱を感じます。これは熱エネルギーが空気を貫いて手に届いているからで、このような熱を放射(輻射)熱といいます。

「エアサイクルの家」は熱の移動や原理を巧みに利用していますが、中でも放射(輻射)熱は暖かさ、涼しさを伝える基本としてとらえています。

放射(輻射)熱について

放射(輻射)熱は私たちが暖かさ、涼しさを感じる上で大きな要素を占めています。

例えば室内空気が18℃と低くても、床や壁が24℃に暖められていれば、床や壁から熱が放射され快適な温度を感じます。

逆に室内気温が24℃と高くても、床や壁が14℃と低ければ、人の体温が床や壁に発散し寒く感じます。室内気温が低くても床暖房が快適なのは、主に放射(輻射)熱による暖房だからです。人はこのように実際の温度より体感温度で暑さ、寒さと感じます。

「エアサイクルの家」は対流熱・伝導熱によって床・壁・天井などを暖め、または冷やします。床・壁・天井からは主に放射(輻射)熱によって快適温度を得ることができます。

体感温度について

私たちが感じる暑さや寒さは温度だけではなく、日射・風速・湿度・放射熱などの影響が組み合わされて感じます。この事を体感温度と言いますが、数量的にはなかなかとらえにくいものと考えられ、多くの人によって研究されています。例えば扇風機は室内気温を下げることはありませんが、涼しさを得ることができます。すきま風は特に冷たさを感じます。

蓄熱・蓄冷について

熱(冷)は物質に蓄えることができます。夜になっても石や砂浜の暖かさにびっくりした経験を私たちはもっています。蓄える物質の事を蓄熱体を呼びます。これは熱伝導率の低い物質が適しています。

「エアサイクルの家」の場合、内壁・天井の石こうボードや床下のコンクリートが蓄熱体です。 床下にロックベッドを施工すると、特に効果を高められます。

熱は高い方から低い方へ流れますから、蓄熱は周りの温度が下がると放出されます。逆に蓄冷は周りの温度が上がると熱を吸収します。

「エアサイクルの家」で冬期の昼間の暖かさを夜に活かし、夏期の夜間の涼しさを昼に活かしている事も、蓄熱体により、この熱の原理を積極的に利用したものです。

エアサイクルの仕組み|湿度との闘い

空気は水蒸気を含んでいる

海・湖・川・水田の表面から水が蒸発して水蒸気となり空気中に含まれ、やがて雲になることを私たちは小学校の理科で学びました。家の中でも同様に、台所・トイレ・浴槽や金魚鉢の水はもちろん、人やペットの体からも水が蒸発し、空気中に含まれてゆきます。

気温が下がると湿度は下がる

それでは空気中にいくらでも水蒸気が入ってゆけるかというとそうではなく、限度があります。
この限度の量を飽和水蒸気量(空気1m3中に含むことができる最大の水蒸気量)と言い、湿度を算出する基準となります。

飽和水蒸気量は気温によって変化します。気温が高いと大きくなり、低いと小さくなります。
湿度の一日の変化はちょうど気温の変化と逆になります。これは、空気中の水蒸気の量は一日中あまり変化がないのに、気温が変化すると飽和水蒸気量が変化するからです。

【湿度の考え方】

  1. 10℃のときの飽和水蒸気量(バスの大きさ)でほぼ満員に近い水蒸気量(乗客数)が含まれています。(湿度が100%に近い)
  2. 20℃になると、飽和水蒸気量が大きくなる(バスが大きくなる)ので、同じ水蒸気量(乗客数)でもゆったりします。(湿度が下がる。)

動く空気は木材を乾燥させ強度を増す

北側の押入や、壁の中、土台部分はいつもジメジメしカビが発生したりします。これは気づかないうちに結露が生じているからです。このような場所はいつも気温が低く(飽和水蒸気量が小さい)、空気中の水蒸気量が他所と同じでも結露しやすくなります。

「エアサイクルの家」では、南側で暖まった空気を北側を含めた家全体に動かすことで、内壁・土台に結露しにくくなっているのです。

湿度が下がると、飽和水蒸気量(バスの大きさ)が小さくなり、同じ水蒸気量(乗客数)でも、溢れてしまいます。この分が結露水です。

水蒸気の発生量

日常生活の中では室内に種々の水蒸気の発生源があります。4人家族(夫婦+子供2人)の一日の平均的な水蒸気の発生量は推定で約11kg弱です。これは実に一升ビンで6本分の水の量にあたります。さらにストーブ、加湿器などの使用を加味すると、一日で17kg(一升ビン9.5本分)にもなります。

これらはすべて結露の原因になりますが、生活の工夫で少しでも少なくする事ができます。室内の換気、鉢植・金魚鉢等の数と置く場所の工夫、やむを得ず室内に洗濯物を干す場合の場所と換気、最小限度のストーブの使用などは私たちにもできる結露防止のための知恵です。

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モクゾーがエアサイクルの家を選んだ理由。

プロは家が完成した後も、お客様に長く快適に住んでいただけるようにと心を配ります。だから、夏涼しく冬暖かい室内環境を生み出すことに加え、湿気がこもらず、木が長もちするエアサイクルの仕組みを高く評価します。何かとメンテナンスが必要になる機械的な要素を避け、シンプルな機構で自然エネルギーを活用する方法を合理的だと考えます。

また、地域の環境や工務店の特徴によって、家づくりには千差万別の手法があります。エアサイクルは、こうした工務店の多様さを受け入れ、それぞれの工務店のやり方に合った方法で家づくりを実現できる自由さを備えているのです。

ここまで述べたように、モクゾーの「住宅にとって良いものを取り入れる」「空気を循環させる」といったこだわりと、「エアサイクルの家」の考え方とは、共通する部分が非常に多いのです。
私たちの考えに共感してくださるお客様には、必ずご満足いただける商品・サービスをご提供いたします。

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  • 木の家を選ぶ理由

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